4−4(4) ローカル線(北海道 函館本線)
1986年7月〜8月 北海道撮影ツーリング 東北道帰宅編
※2014-12.20画像のサイズアップと追加を実施
8月18日 晴
(バイク編はこちら)
函館本線 函館駅編からつづく
 6:20起床、しばらくボーっとしてる。今日は北海道最終日の思い出にと、友人が知合いの女の子(K子さん)を紹介してくれ、バイクデートする予定なので鉄は無しだ。
 午前中はのんびり過ごし、14時過ぎに待ち合わせ場所へ単車で向かい、立待岬などデートツーリングを楽しんだ・・・。

 熱く楽しい夏の一日が終わり、18:45北星荘YH着、おばさんにお礼を言って荷物を単車にしばりつける。18:55北星荘YH発、猛スピードでR279を駅へ。19:08(3519キロ)函館駅青函連絡船航送受付所着、もう2分しかないのでダメかと、次の21:40発の申込書を書いていると「19:10のお客さんはもういないかー?」と連絡船のほうから係の人が聞きに来たので「乗りまーっす!」と叫んだら「急いでー」とOKがでて、速攻でエレベーターに向かった。ぐるーっと回りこんで連絡船に乗り12番ってトコに単車を停めタンクバックとサブバックとメットを持って船室に入った。時計を見ると19:18だった、この156便を8分遅らせたのは俺ですスンマセン。

レンガ倉庫

函館山

 19:18函館港発、案内所で乗船券(学割)1520円と航送料2200円を払い、荷物をカーペット室に置きカメラを持ってデッキに出た。今、18日間走り回った北海道から離れようとしている。函館の街の灯がしだいに遠くなっていく。海にはイカ釣り船の漁火がともっていた。おもわずジーンきた。灯が小さくなったところで船室に戻り、船舶公衆電話で家へ電話をかけた。妹が出たので「明日21時頃までに帰る」と言った。妹と久しぶりに喋った。200円で2分位喋れた。100円で缶コーヒーを買って、もう一度デッキに出て色々な思い出をつくってくれた北海道にコーヒーで乾杯した、もう誰もいなかった。それからロビーに行きSTV歌のトップテンを見た。そばにいた笹塚に住んでるXL200のお兄さん(Kさん)と喋る。静内へ里帰りしてたそーだ。その後、色々話が弾み俺が「R4で帰る」と言ったら「R4だとえらく時間も掛かるから、東北道で行った方が絶対楽だし早いよ」と自分の経験をふまえアドバイスしてくれた。「でもカネが無いんです」、と言ったら「じゃあ一万円貸してあげるよ」、と言ってくれた。額も額なのでしばらく考えたが、せっかくなのでこの好意を受けることにした。連絡先をと名刺をもらったら肩書に◯◯電器店観音通り店々長とあった。Kさんに「出来るだけ早く返しに行きます」と約束した。テレビではクワタバンドのスキップビートとメリークリスマスインサマーが1位と2位を獲り、連ちゃんで唄っていた。Kさんは「少し仮眠してくるよ」とカーペット室へ行った。俺は眠くないのでテレビを見続けた。21時からはTime21でカラスの特集をやって、22時からは、おやじがチャンネルを変え欽どこを見た。テレビに飽きデッキに出て夜中の海を見た。月がきれいだ、前方に青森の街の灯が見えてきた。カーペット室に降りて準備をし、Kさんに声をかけて起こした。

青函連絡船内

函館港

 23:00青森港着、接岸作業を待ち固定されていたロープをほどいてもらいKさんと共に出発。23:29(3529キロ)IC、森の中、明りがなく真っ暗。23:50〜53津軽SA三菱GS,給油11リットル入った。すごく長いトンネルを抜けると急に寒くなった。0:26(3615キロ)花輪SA着、マルちゃんのてんぷらそば170円を食べながらKさんと話す、トレーナーを出し着て0:59発。つるんで走るが眠くてたまらん。2:33(3721キロ)柴波SA着、Kさんと別れここで仮眠をとる。Kさんを見送り、マットと寝袋を敷き短パンになってもぐりこむ。即寝で目が覚めたら夜が明けていた、今日も快晴だ。のろのろと寝袋等をしまい、顔を洗いトイレに行きジャンバーを着て出発だ、6:34柴波SA発。クワタバンドのテープを聞きながら快調に走る。8:13〜36(3893キロ)菅生SAで、トイレ休憩。

青森港

8月19日 晴のち小雨

 8:58(3931キロ)国見SAモービルGS,給油9.3リットル入った、案内所で地図をもらいブランチを食べにレストランへ。しょうが焼き定食730円をたのむ。ここからは福島の街が一望できる。しょうが焼き定食はかなり美味かった。暑くなってきた、セミの声が賑やかだ、Tシャツになり9:44国見SA発。しばらくすると、たいして走っていないのに眠くなる。10:32(4020キロ)鏡石PA着、横浜ナンバーのCBR400Fフォーミュラのライダーと喋った。仙台の友達んち帰りだそーな。11時前から30分芝生の木陰で昼寝する。11:26暑くて目覚める、北海道とは違うと思った、11:35鏡石PA発。11:57(4055キロ)那須高原SA着、日石GSで給油5.7リットル入った。コーヒーを飲んで一息いれていると隣のGSX250Eのおじさんが「何か漏れてるよー」と教えてくれたので調べるとタンクのフタからガスが漏れていた。GSのバイト君が入れ過ぎてしまったのだろう。12:21那須高原SA発。鹿沼ICから3車線になり走りやすくなる。渡良瀬川を渡り群馬県に入ると小雨がパラついたが構わず走る。利根川を渡り埼玉県に入ると小雨は止んだ、が、また岩槻ICあたりで降りだし今度はずぶ濡れになってしまった。そんなこんなでまた睡魔が襲ってきそうになりだした頃「21 浦和IC」の看板が目に飛び込みキャッホーと叫ぶ。13:56(4212キロ)浦和IC着、11600円払う、天気は霧雨になっていた。都内の混んだ道をノロノロと進み、渋谷でR246に入る。16:30頃に10リットル給油した。あとはひたすらR246を走り、家には17:30(4312キロ)に着き、20日間におよぶロングツーリングは無事終了した。今回の旅も色々な出会いがあり、様々な親切に助けられた、みんなに感謝!感謝!!だ。

 ※ちなみに、青函連絡船で1万円貸してくれたKさんへは、9月1日に勤務先の笹塚の電器屋さんへ直接返しに行きました(見ず知らずの小僧に1万円も貸してくれたKさんに大感謝!!!)。

国見SA